子どもが1歳を過ぎた頃から気になりはじめるのが「発語」ではないでしょうか。
「◯◯ちゃんはもうわんわんって言えるらしいよ」
「◯◯くんは1歳2ヶ月から発語があったんだって」
そんな外野の声にうんざりしてしまうこともしばしば……。なんてパパママも多いのではないでしょうか。
言葉が出ているかどうかって子どもの発達の中でも親が心配になることの上位に挙げられると思います。
わが家の娘は1歳5ヶ月ごろから少しずつ単語が出始めたのですが、周りから「まだ言葉が出ないの?」「ママやパパも言わないの?」とプレッシャーをかけられました。相手はそんなつもりはないのだと思うのですが、親としては何ともモヤモヤしてしまいますよね。
子どもに対しては絶対にプレッシャーをかけたくないですし、子どもには子どものペースでのびのび成長してほしいと考えていたので、発語に関しては気をつけていたことがあります。
発語に関して私が読んだ本の中で参考にしていたのが、中川信子さんの『ことばの育み方』という書籍です。
この本は「言葉に関する勘違い」や「赤ちゃんに語りかけるときのコツ」「成長別・ことばを育むコミュニケーション」など、成長に合わせた語りかけのコツについて書かれています。
この本に書かれていたことのうち、発語について気をつけていたことを4つご紹介します。
赤ちゃんの発語で気をつけていた4つのこと
①教え込まない
「きれいなお花が咲いているね」や「ニャーニャーがいるね」など、日常の自然な話の中でことばを教えることはありましたが、「これは犬!ワンワンだよ!?分かった!?」など、無理に教え込まないようにしていました。
②言い直させない
たとえば子どもが犬のことを「にゃー」と言っても、「そうだね」と一度受け止めてから「わんわんだね」とさりげなく言い直すようにしています。
それに加えて「白いわんわんだね」というように形容詞をつけて言葉の幅を広げる意識をしていました。
③無理強いしない
「これはゾウだね。ゾウって言ってごらん」など無理に言わせることはしませんでした。
④テストしない
「これは何?」「これは分かる?」「じゃあこれは?」などと何度もテストしたり、子どもを試すような言い方は避けていました。
会話の中で「これは分かるかな?」ということはたまにありましたが、試すようなことはしませんでした。
ただ2語、3語話せるようになってからは「これは何?」と聞いたり、親子で問題を出し合ったりしています。
また、わが家では発語を促すために「絵本の読み聞かせ」を大切にしていました。
私自身、幼少期に母親からたくさん絵本を読んでもらった経験があり、絵本は言葉を育む土台になると考えていたからです。
(とくに私以上にたくさんの絵本を読み聞かせてもらっていた姉の国語力、物事を読み解く力が高く、国語の成績がいつも上位だったことも影響しています)
でも絵本の読み聞かせって難しいですよね。
小学生の頃に教科書の音読はしたことがあると思いますが、子どもに対して、分かりやすく本を読むという経験をしたことがある方は少ないと思います。
そこで育児本を読むのが趣味の私が読んだ本が、『1秒で子どもたちの反応が変わる!また読んで欲しくなる読み聞かせ』です。
この本は、読み聞かせはなぜ楽しいのか、読み聞かせのメソッド、絵本の選び方、子どものこんな反応にはどうすれば良いかなど、読み聞かせするときに悩みそうなことについて教えてくれます。
読み聞かせがもたらす6つの効果と0歳児から楽しめる絵本7選はこちらから
わが家でもお弁当を食べたあとにはお弁当に関する絵本、クリスマスの時期にはクリスマスの絵本など、季節や行事にまつわる絵本を読むようにしています。
1歳児にオススメの絵本7選
発語を常に意識する必要はありませんが、わが家で娘が1歳児の頃によく読んでいた本をご紹介します。
1歳ごろは色彩が豊かだったり、言葉が何度も繰り返されていたり、擬音がよく使われている絵本を選ぶようにしていました。
2歳になった今でも、たまに「読んで!」と持ってくるサブの絵本たちでもありますし、今後は息子にも読んであげたいと思っている絵本たちです。
①ころころころ/元永定正
この絵本は私も幼少期によく読んでもらった絵本のひとつで、親子で楽しんでいます。
いろだまがころころと転がっていきます。あかいみちや嵐の中をころころ進んでいきます。
いろだまがカラフルで綺麗で、お子さんにも面白いと思います。
②かおかおどんなかお/柳原良平
笑った顔や泣いた顔、怒った顔、すました顔などさまざまな表情を絵本で学べます。
読みながら親がその表情をしてみたり、子どもに「笑った顔はどんな顔?」と促してみたりしていました。
③こちょこちょももんちゃん/とよたかずひこ
ももんちゃんシリーズが大好きだった娘。よく読んで!と持ってきていたのがこの『こちょこちょももんちゃん』です。いろんな動物たちにこちょこちょするももんちゃんですが、最後はママにこちょこちょされます。
子どもとの触れ合いにもつながる温かい絵本です。
④ごぶごぶごぼごぼ/駒形克己
この本は4ヶ月健診などで絵本をいただける「ブックスタート」でいただいたのですが、ぷーん、ぷく、ごぼごぼと不思議な擬音がたくさん出てきて、赤ちゃんがニコニコ笑ってくれました。また色味も原色が使われているので子どもにも見やすくハマってくれるのだと思います。
⑤じゃあじゃあびりびり/まついのりこ
「いぬ、わんわん」「かみ、びりびり」「みず、じゃーじゃー」など動物の鳴き声やモノの音を表現していて、子どもも真似してくれます。娘もこの絵本を読んでいて、「わん」「にゃー」と言っていたので、発語を促すにも良い効果があるのではないかと個人的には思います。
⑥がたんごとんがたんごとん/安西水丸
繰り返されるのが子どもにとって心地よい絵本だと思います。次は誰が電車に乗ってくるのだろう?とワクワクしながら物語を楽しめるのも嬉しいポイント。娘も1歳の頃、何度も読んで!と持ってきていました。
⑦にゃんにゃんわん!/わだことみ
動物が隠れている仕掛け絵本。動物の名前と鳴き声を覚えられるので、それが発語につながるかもしれません。ねこ、犬の他にもゾウやさる、ねずみなどさまざまな動物が登場します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
言葉が出ないと心配になるかもしれませんが、心配しすぎず子どものことを見守ってくださいね。
日頃からよく話しかけたり、絵本を読んだり、お歌をうたったり、気休めかもしれませんがもし日常の育児の中で取り組めそうなことがあれば試してみてください。