毎月19日の「食育の日」に1歳未満の子どもが取り組める5つのこと

皆さんは「食育」という言葉を聞いたことがありますか?

生後5ヶ月ごろから離乳食が始まり、その後は幼児食へと進んでいきますが、食事は毎日のことなので、日頃から何か意識的に取り組んでいることはないかもしれません。毎日家族そろって「いただきます」とあいさつして食事をする、それだけでも十分「食育」と言えるので、当たり前のことかもしれませんね。

子どもにお米を研がせてみる、調理を手伝ってもらう、畑で野菜を収穫させるなど、子どもでもできそうなことはいろいろと思いつきますが、1歳未満の乳児にもできることと考えると難しいのではないでしょうか?

そもそも「食育」って一体何なのか、1歳未満の幼い子どもにも食育はできるのか。今回は手軽に取り組める「食育」についてご紹介します。

目次

そもそも「食育」ってどんなこと?

農林水産省では、「食育」を以下のように定義しています。

“食育は、生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきものと位置付けられるとともに、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てるもの。”

つまり食育は、知育・徳育・体育の土台となるものなのです。

農林水産相HP https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/network/about/index.html

また、政府広報オンラインでは、以下のように書かれています。

“健康的な食のあり方を考えるとともに、だれかと一緒に食事や料理をしたり、食べ物の収穫を体験したり、季節や地域の料理を味わったりするなど、食育を通じた実践の環を広げましょう。”

政府広報オンラインHP https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201605/3.html

ママやパパが食卓で、笑顔で離乳食を食べさせたり、旬のものを取り入れた離乳食をつくることが、子どもへの食育につながります。

乳幼児期には、“食べる意欲の基礎をつくり、食の体験を広げる”

ことが大切なので、難しく捉えずに取り組めると良いですね。

1歳未満の子どもにも教えられる「食育」とは?

離乳食が始まると食事に興味をもつようになります。「全然食べてくれない」とお手上げ状態のママ・パパもいるかもしれませんが、それでも大丈夫。「食べさせる」ということだけが食育ではありません。食べ物が出てくる絵本を読んであげたり、お歌をうたってあげたり、「食べることって楽しいことなんだよ」と子どもに教えてあげたいですね。

食べ物が出てくる絵本を読んであげよう

  1. おべんとうバス

作・絵 真珠まりこ

バスのなかにハンバーグくんやエビフライちゃん、たまごやきさんなどおべんとうの具材に見立てたキャラクターが乗り込んでいくお話で、赤ちゃんでも楽しめる一冊。まだハンバーグやエビフライは食べられませんが、将来ピクニックに行くときはこんなお弁当を持っていこうね!◯◯くん・◯◯ちゃんは何が食べたいかな?何が好きかな?と話しかけながら読んであげたいですね。

  1. せんべせんべやけた

案 こばやしえみこ・絵 ましませつこ

「せんべせんべやけた」というわらべうたが元になっている絵本です。女の子が、お人形や飼っている猫、お母さんに、おせんべいやおにぎり、魚などを焼いてあげるお話。最後はみんなで並んで食べている様子が可愛いらしいです。

  1. すいかくんがね…

作・絵 とよたかずひこ

夏の暑い日、すいか割りをする子どもを待ち構えるすいかくん。見事に避けて余裕なすいかくんですが、ある時「ボゴッ」と叩かれてしまいます。しかし「しんぱいごむよう!」。おいしいすいか みんなでめしあがれ。で、おしまい。

この「おいしいともだちシリーズ」は、すいか以外にもおにぎりくんやたまごさん、なっとうさん、いちごさんなどいろいろな作品がありますので、シリーズで集めて読んでみても面白いかもしれません。

  1. しろくまちゃんのほっとけーき (こぐまちゃんえほん)

作 わかやまけん

読み聞かせている大人もホットケーキが食べたくなる一冊。ホットケーキをつくる工程が描かれているので、実際にホットケーキをつくっているような気分になりますし、お料理のお手伝いができる年齢になったときに、この絵本を見ながらホットケーキをつくると楽しいかもしれません。

食べ物が出てくるお歌をうたってあげよう

  1. おべんとうばこのうた

昔から歌われている「おべんとうばこのうた」。にんじん、さくらんぼ、しいたけ、ごぼうなどリズミカルに歌えて、手遊びもできるので、お子さんと楽しく歌えます。

  1. トマト

“上から読んでもトマト、下から読んでもトマト”という歌詞は言葉あそびのようでもあります。小さい頃は青い服、大きくなったら赤い服という歌詞も、子どもに野菜の成長を教えるいい機会となりそうです。

  1. くいしんぼゴリラのうた

リズミカルな曲調で、ゴリラのうたというのも子どもが喜びます。バナナを美味しく食べたり、レモンは酸っぱかったり、玉ねぎは皮をむくとなくなったり、野菜や果物の味や性質がわかる曲になっています。

  1. キャベツのなかから

“キャベツのなかから青虫でたよ”という歌詞が可愛らしくて子どもが楽しめる曲です。土のなかで野菜が成長していくことを教えられたり、子どもと一緒に手遊びができたり楽しい一曲です。

  1. ドロップスのうた

「ドロップス」なのでごはんではありませんが、とても可愛らしい歌詞で私のお気に入りの一曲です。

1番は、昔、泣き虫な神様が、朝焼けをみて泣いて、夕焼けをみて泣いて。真っ赤な涙、黄色い涙がぽろんぽろんと散らばって、それが今ではドロップス。

2番は、泣き虫な神様が、悲しくても泣いて、嬉しくても泣いて。酸っぱい涙、甘い涙がぽろんぽろんと散らばって、それが今ではドロップス。という歌詞で、とてもリズミカルで可愛い曲です。

  1. きのこ

お子さんとリズムに乗りながら歌える一曲です。「き・き・きのこ」という歌詞だけでテンションが上がって元気になれます。手をたたいたり、踊ったりしながら歌える楽しい一曲です。

  1. ぼくのミックスジュース

30代の私でも子どもの頃によく聴いた曲のひとつです。わくわくするような曲調で、朝・昼・夜のシーンごとに、「みんなミキサーにぶちこんで」ミックスジュースを飲むのですが、嫌なことがあってもスカッと忘れられるような気がします。

食べ物の曲を揃えたCDもあります。

食育*知育*うたとあそび たべものソング大集合!

Various Artists

まとめ

「食育」の印象は変わりましたか?食育と言われると難しくイメージしてしまうかもしれませんが、毎日赤ちゃんと過ごす中で取り組めることがたくさんありますので、できることから試してみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

30代、1児のママ。Webプランナー、フリーマガジンの編集・デスクを経て、現在は教育業界で広報PR担当として働いています。現在は育休中です。
仕事に家事、育児と忙しない日々を送るママとパパでも取り入れやすい知育に関する情報を発信します。

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